君が地球を守る必要はありません
![]() |
![]() |
君が地球を守る必要はありません (14歳の世渡り術) 著者:武田 邦彦 |
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」などで有名になってしまった著者の、子供向けの啓蒙書です。
メディアでは毎日のように地球温暖化や資源枯渇、環境悪化について報道されていますが、本当のところはどうなんだろうというのが著者の主張。温暖化の一番の悪玉要因は二酸化炭素だというのは、今では子供でも知っている。でも二酸化炭素っていうのは身の回りを見渡してみると、どこにでもある。というより、ほとんどそればっかりだ。天然の材料、例えば植物由来の繊維からできた紙や衣服もあれば、石油から出来た合成繊維で出来たものも、元をただせば生物の死骸などからできたもので、結局天然物だったりする。
地球上に恐竜がいた時代は、二酸化炭素の濃度は今よりずっと濃かったそうだ。そのおかげで、二酸化炭素を大量に取り入れることが出来た植物はとても大きくなることが出来、それを食べて恐竜も巨大化していったという。そういう意味では二酸化炭素は悪者ばかりではない。
毎日目にしているニュースによると、気温は年々上昇していると思われているが、実際にはそうではなかったりする。南極の気温などはNASAのデータによると、少し低くなっているくらいで上がってはいないらしい。私たちはニュースで伝えられていることはすべて正しいと思っているが、本当はそうではないことも多いようだ。この本がすべて正しいとは思わないが客観的に物事を判断するためにはいくつかの視点で情報を収集して判断することが必要だと思う。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「地学のススメ」鎌田浩毅著 講談社ブルーバックス(2017.03.06)
- 一生モノの受験活用術 鎌田浩毅著 祥伝社新書(2016.05.06)
- 圏外編集者 都築響一著 朝日出版社刊(2016.02.04)
- 断片的なものの社会学 (2015.06.26)
- 滝と人間の歴史 原書房(2014.02.07)
コメント